声優コラボ!活弁映画上映

チケット料金:1500円

映画にまだ音がなかった時代、日本独自の映画鑑賞スタイルとして生まれた「活弁」。
弁士の語りと生演奏が無声映画に命を吹き込み、観客を魅了してきました。
今回は、日本を代表する活動写真弁士・片岡一郎が、迫力の語りと豪華な楽団生演奏で、無声映画と紙フィルムの世界を鮮やかに蘇らせます。
さらに、泉佐野市出身の声優、大西綺華をゲストに迎え、活弁と声優のコラボレーションという特別なステージをお届け。
語りと音楽が織りなす、ここでしか体験できない映画の魅力を、ぜひご堪能ください!

紙フィルムとは

1930年代の数年間、日本でのみ流通した映画の形式で、フィルム状に印刷した紙に強い光を当て、反射させた動画を家庭で楽しんでいた非劇場型映画であった。ながらく知る人ぞ知る映画であったが、近年デジタル化が進み、鑑賞が容易になった、知られざる日本アニメの源流である。(紙フィルム研究プロジェクト提供)

上映作品

  • 血煙高田の馬場
    血煙高田の馬場(1928・日活)

    忠臣蔵の前日譚として広く親しまれた高田の馬場の仇討ちを、剣戟スター大河内伝次郎の主演で映画化した作品である。オリジナルは2時間を超えるが、その大半は失われており、現存する幾つかのフィルムを統合することで12分の最長版が2024年に蘇った。圧倒的なチャンバラが堪能できる。(おもちゃ映画ミュージアム所蔵)

    監督
    伊藤大輔
    出演者
    大河内傳次郎
    上映時間
    13分
  • 國士無双
    國士無双(1932・片岡千恵蔵プロダクション)

    タイトルの『國士無双』は、まずありえない出来事を表すために麻雀の役から取られている。世に名高い剣豪と同名の侍が突然現れたことで巻き起こる珍騒動を片岡千恵蔵、山田五十鈴などの名優たちが楽しそうに演じている。時代劇ながら作中に英語が登場するなど、当時の若き映画人たちの才気がみなぎる娯楽作である。

    監督
    伊丹万作
    出演者
    片岡千恵蔵
    上映時間
    24分
  • 突貫小僧
    突貫小僧(1929・松竹)

    自由気ままな少年・鉄坊を誘拐した人さらいが、かえって酷い目にあうというシンプルな喜劇を、日本を代表する名匠小津安二郎が、後年のじっくりした作分からは想像もつかない軽快なタッチで撮っている。主演の青木富夫は撮影所のそばで遊んでいたところ監督に気に入られ出演が決まった。(おもちゃ映画ミュージアム所蔵)

    監督
    小津安二郎
    出演者
    突貫小僧(青木富夫)
    上映時間
    19分
  • 豪傑児雷也
    豪傑児雷也(1921・日活)

    蝦蟇の妖術を使う児雷也が父の仇を討つという、江戸時代から愛されてきた物語で、忍者映画のルーツともいえる作品である。主演は日本映画史初のスター俳優にして千本以上の作品に主演したことで名をのこす尾上松之助。CGなどがない時代に工夫を凝らしたであろう特撮が楽しく愛らしい。(マツダ映画社所蔵)

    監督
    牧野省三
    出演者
    尾上松之助
    上映時間
    21分

その他、紙フィルムの上映も!